名古屋ホウコドウの歩み
名古屋ホウコドウの歩みは、熊野筆の伝統とともに始まりました。
広島・熊野の地に根を張る仿古堂。
その三代目の時代、故郷である名古屋に支社が設けられたことが、この地での歴史のはじまりです。
熊野で培われた筆づくりの精神と商いの姿勢は、
やがて志を託すかたちで名古屋へと受け継がれました。
受け継いだものを大切にしながら、名古屋の地で新たに育まれる筆の魅力を、これからも静かに、そして誠実にお伝えしてまいります。
熊野で培われた筆づくりの精神
明治33年 仿古堂は、初代 井原 東(いはら あずま)により創業されました。
昭和20年、二代目 井原 思斉 承継
思斉は自ら書を嗜み、芸術文化や民藝への関心も深く、棟方志功をはじめとする当時の芸術家・文化人と親交を深めました。
特注筆の依頼には自ら応じ、各地へ届けることもあったと伝えられています。
また、自身の制作を「作品」とは呼ばず、「てしごと」と表現し、道具屋としての矜持を貫きました。
昭和51年、法人化、株式会社
昭和53年、三代目 丹羽 宏 継承
三代目、名古屋へ
三代目 丹羽 宏は、営業品目を 筆・墨・硯・紙へと拡大し、
書道に関するワンストップ体制を構築しました。
1978年 仿古堂 名古屋支店を開設(名古屋市北区)
故郷である名古屋に拠点を設けたことは、大きな転機となりました。
多くの先生方の選定筆を手がけたことも、三代目の功績のひとつです。
熊野で培った技術と信頼は、名古屋の地でも着実に広がっていきました。

志を受け継いで
仿古堂が名古屋支店を設立した後、ほどなくして現社長 福西が入社しました。
三代目のもとで長年研鑽を重ね、その志と商いの姿勢を学びました。
2002年 「名古屋ホウコドウ」として独立
長く名古屋市北区で営業を続けてまいりました。
その後、「書のまち」として知られる春日井市からのご来店が多く、
「春日井にも専門店がほしい」という声をいただくようになりました。
書聖・小野道風ゆかりの地である春日井。
書の文化が息づくこの土地で筆を扱うことは、自然な流れでもありました。
2018年、現在の地へ移転。
熊野で培われた筆づくりの精神を、春日井の書文化とともに育んでおります。


代表よりご挨拶
中国風の書(唐様)が主流だった平安時代に、日本文化や風土に合った書(和様)を目指した小野道風はパイオニア精神に溢れた人物であったと伝えられています。
それ以降、日本の書道は多種多様に花を咲かせてきました。
そんな道風ゆかりの地・春日井から、皆様のお役に立てる情報発信ができればと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。